1980年代には、スーパーマーケットなどの流通系クレジットカードが次々と誕生します。また、テレホンカードやオレンジカードなどのプリペイドカードが急速に普及していきます。そして迎える1986年(昭和61年)、バブル景気が到来しました!日本中がお祭り騒ぎのように浮かれ立ち、高級車やブランド品が溢れ贅沢な暮らしが当たり前の時代になりました。ところが、1991年(平成3年)にバブルが崩壊。それに伴って消費者金融は急成長を続けます。
1993年(平成5年)、アコムが自動契約機を導入!経済的に苦しい状況に追い込まれていく人が増える中で、宇宙人のCM「♪ラララ~むじんくん」が話題に!深夜帯だったコマーシャルがゴールデンタイムに流れるようになったことで一気に知名度が上がり、無人契約機で気軽にカードローンをする利用者が急増しました。また、クレジットカードの発行枚数も2億枚を突破するなど、クレジットやカードローンが身近で当たり前の時代となったのです。
ただし、一方では前編でも取り上げた社会現象に加え、「ヤミ金」被害の急増が深刻な社会問題となっていきます。2000年(平成12年)に、上限金利が40.004%から29.2%まで引下げられた出資法改正による影響を少なからず受けることになった結果とも言われていますが、2003~2004年が最も多く、ピーク時は年間で321,841人も被害に遭ったほどです。
また、多重債務者も急増し、2006年(平成18年)には、多重債務を含めた借金苦による自殺者が約8,000人にも及んだとされています。
これにより、2010年(平成22年)、改正賃金法が施行され、借入残高が収入の3分の1を超える融資は一切できなくなりました。
現在は、銀行からお金を引き落とす感覚で人目も気にせず、コンビニでカードローンが可能な便利な時代です。だからこそ気を付けて欲しいのが、知らないうちに多重債務者になっているケースなのです。借りる前にしっかり返済計画を立てて上手に活用してください。
※貸金業法の改正に伴い、カードローンによるATM・CDでの借入れの都度、ATM手数料を負担することになりました。借入れ額が1万円以下の場合、105円。1万円以上の場合は210円となります。