カードローンの返済の多くは、残高に応じてスライドする「残高スライドリボルディング方式」です。どのような仕組みかご存知ですか?
まず、借入残高の多い初めのうちは、返済額は利息分に多く充てられます。しかし、返済が進むにつれて残高が減ってくると、元金に返済が回るようになります。いわば、借入残高を減らすチャンス!しかし、この時期に返済額まで減らされてしまうのですから、元金に充てられる分がいつまで経っても少額のままということになります。
また、「元金定額リボルディング方式」であっても、新たにカードローンをしたりして総借入額が多くなってくると、毎月きちんと返済しているにもかかわらず、なかなか残高が減らない、もしくは、残高が増えていくことさえあります。この現象は何故起きるのでしょうか?
これは、ローンの仕組みを知った上で利息の計算をすれば一目瞭然です。
例えば、50万円カードローンしたとします。毎月1万円支払った場合と5千円の場合でみていきましょう。(ここでは、分かりやすく年に1回まとめて返済をしたとして単純計算をしています。)
50万円×18%=9万円。50万円に対してかかる利息は9万円ということになるので、
1万円の場合:12万円-9万円=3万円
5千円の場合:6万円-9万円=-3万円
このように、返済額が1万円だった場合、年間で12万円支払ったうち元金の支払いに回った分は、たったの3万円ということになります。これでは総借入額がなかなか減りません。
また、5千円の場合は利息分にすらなっていませんね。マイナス分の残高が増えていくので、このまま増額せずに支払いを続けていけば借金は雪だるま式に膨れ上がってしまいます!
では、頑張って月々2万円、さらには3万円を返していった場合はどうなるでしょうか?
2万円の場合:24万円-9万円=15万円
3万円の場合:36万円-9万円=27万円
このように、生活を多少切り詰めてでも返済額を増やして早く完済することが生活を潤すことにも繋がります。ローンの仕組み、そしてご自分の総借入額やそれに対する利息を知ることはとても大切です。