法改正により「グレーゾーン金利」が撤廃され、過払い金の請求問題が起こったのは、2010年のことです。払わなくてもいい利息を払っていた利用者が、我先にと返金を求めて殺到したため、武富士は一気に追い込まれて破綻したと言われています。このことは第46回で取り上げましたが、過払い金請求にはタイムリミットがあり、また、請求額が全額戻ってくることは非常に稀な状況で、配当率も何%になるか、いつ返金されるのかについても不明という状態が続いているとお伝えしましたね。
では、現在はどのような状況なのでしょうか?
昨年、2012年(平成24年)3月に会社名を「武富士」から「TKF株式会社」に変更!
過払い金問題である債務消滅に向けての弁済や、借入金などの返済原資の確保など、TKF株式会社が引き続き遂行しています。
同年、12月にTKF株式会社が発表した最終弁済(第2回)に向けた訴訟の状況としては、回収の終了までに少なくとも3年近くかかるのではないかということです。
消費者金融業界で大手だった武富士!あまりに突然すぎる破綻は、顧客のみならず世間を激震させましたよね。武富士を利用していた2~3割の方が、他の消費者金融からもカードローンしていたと言われているので、震え上がる思いをしたことでしょう。
破綻してからでは遅いのです。戻るべきお金も戻らなくなってしまうため、慌てて他の消費者金融に返還請求した方もいたのではないでしょうか?問い合わせも殺到したことでしょう。
お金を借りる時は、切羽詰っていたり様々な事情があるかと思います。金利や返済のことは後回しになってしまうというのも気持ちはよく分かります。しかし、今一度、よくお考えになって欲しいと思います。借入れ額や利息、返済期間などの見直しを行なってみましょう。常にカードローン内容を把握しておくことも大切だと言えます。