「取立て」というと、一昔前のサラ金のイメージが強く、怖い風貌のお兄さん達がドアを蹴り飛ばしては大声でわめき散らし、ドアに「金かえせ!」などと張り紙を貼られ、一歩も外に出られないような震え上がるワンシーンが浮かんできたりしませんか?
まだ法律が無かった頃は、このような取立てがあったようですが、現在は規制が厳しく暴力的な取立ては姿を消しました。夜9時~朝8時の間の電話や訪問も禁止されています。また、暴言や暴力的な行為はもちろんのこと、勤務先を訪問することも違法な行為です。一般的に、電話は個人名でかかってくることがほとんどですし、ドラマなどで見てきた怖い取立てはまず無いと思って間違いありません。
しかし、ヤミ金業者から借りてしまった場合は話は別です。ヤミ金業者は元々、法律違反で法律を守る気は無いと思われますので、絶対に利用してはいけません。
では、「取立て」までの流れとは、どのようなものなのでしょうか?
まず、返済日から2~3日が過ぎると、カードローン会社から電話がかかってきます。個人名を名乗ってカードローン会社とわからないように個人の携帯、または自宅に電話が入ります。ここで速やかに返済が出来れば問題ありません。
ただし、そのまま放置した場合、電話は頻繁にかかってくるようになります。携帯が繋がらなければ自宅へ、自宅が繋がらなければ勤務先へと連絡がくるようになります。この段階ではまだ個人名でかけてきてくれる会社がほとんどです。
ところが、さすがに1ヶ月も経つと電話だけでは済まされません。ここで、債務回収業務が行われることになります。いわゆる「取立て」です。カードローン会社が行う場合もあれば、業者に代行を依頼する場合もありますので、ここからは、それぞれの会社の規定による「取立て」が始まります。違法な行為は無いにしても、精神的にはかなり追い込まれることでしょう。
しっかりと返済計画を立ててからカードローンを利用することは言うまでもありませんが、きちんとしたカードローン会社を選択することは、とても大切なことなのです。